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「タンパク質の社会〜機能発現と秩序維持〜」平成19〜23年度



 タンパク質の研究に「細胞内のどこにいるか」という空間軸と,「生まれてから死ぬまで」という時間軸を導入したとき,「in vivoタンパク質科学」というべき,新しい研究分野が誕生した。数千〜10数万種類におよぶ細胞内のタンパク質は,時間的にも空間的にも秩序をもった「タンパク質の社会」として存在する。そして細胞は,タンパク質社会の機能を実現し,秩序を維持するシステムを備えている。すなわち膨大な種類のタンパク質の交通を管制し,それらを膜で囲まれた区画の内外に,あるいは膜そのものに正しいトポロジーで配置し,特定のパートナーとともに正しい形に組み立てるシステムと,細胞内で生ずるあらゆるタンパク質の構造や局在の異常状態を検知し,細胞全体規模でこれに応答するシステムである。これらのシステムを構成するタンパク質,シャペロン,トランスロケータ,品質管理関連因子等は,たがいに連携し,ときには両方のシステムを横断して,働く。本特定領域研究では,これらのシステムの全体像を把握し,その働く仕組みを解明することで,個々のタンパク質が協力して社会を築きあげ,その社会秩序が維持される原理を理解することをめざす。

研究期間 平成19年度〜23年度


[キーワード]

in vivoタンパク質科学: タンパク質が作られ,働く,細胞という場におけるタンパク質の機能や動態,そしてその支援システムを調べる新しいタンパク質科学


 



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